前回のコラム「レーザーカットできる粘着メタリックシート1 案内板を製作」では、二層板では表現しきれないメタリック色のレーザー彫刻ができることをご紹介しました。
レーザー彫刻機でカットできる粘着メタリックシートは、創意と工夫でどんどん用途が広がってゆきます。今回のコラムでは、粘着メタリックシートの活用例をさらにご紹介します。
粘着メタリックシートのメリット
粘着メタリックシートの一番大きなメリットは、ラスター彫刻に比べて輪郭のカットだけなので、レーザー彫刻加工が短時間で可能になるということですが、メタリックシートは芯材全面に貼る必要もないので、材料コストもが抑えられます。
レーザー彫刻機の出力もごく僅かでカットが可能なので、芯材にはガラスやステンレス、木材や皮革など、幅広い用途が考えられます。
紫檀の案内板
次の写真は、試作した室名札です。紫檀(したん)の曲面板にマットシルバーのメタリックシートを貼って、輪郭をレーザー彫刻機でカットしました。周りの不要な背景部分を手ではがしています。
今回使用したレーザー彫刻機は、Epilog ZING16です。このレーザー彫刻機は、空冷式のCO2レーザー発振管を採用し、安定したレーザー出力で定評があります。
出来上がった室名札は、まるで螺鈿細工のような高級感が出ています。
アクリル板の案内板
続いて今度は、透明ブルーのアクリル板にゴールドシートを貼り付けてレーザーカット。写真は、その後に余分な箇所をはがしている様子です。
出来上がった室名札の背面にホログラムシートを貼ると、こんなに奥行き感が出てきます。
ステンレス板の案内板
ステンレスの板にゴールドシートを貼り付けてレーザーカットして製作した室名札が、次の写真です。
このような室名札は、レーザー彫刻でなくても製作可能です。例えば、カッティングシートを「カッティングプロッタで切って」「カス取りして」「アプリケーションシートで転写して」「位置合わせしながら慎重に貼り付けて」も同じものが出来ます。
ここで気が付いたことは、その方法と比較すると、レーザー彫刻機を使う方が圧倒的に早くて簡単だということです。
低出力のレーザーで切れるこの粘着メタリックシートはA3サイズで1,800円から、当社にて販売していますので、お試しになりたい方は取り急ぎ電話もしくはお問い合わせフォームよりご連絡ください。
03-3851-404803-3851-4048