ガラス製品にレーザー彫刻
ガラス板やクリスタルの表彰楯、鏡などの平面ガラスのほかにワイングラスやガラス製のビアマグ、コースター、灰皿など、さまざまなガラス製品にEPILOGレーザーで彫刻をすることができます。
ガラスへのレーザー彫刻では表面のクラッキングを防ぐため、水で濡らしたティッシュを一枚貼り付けて表面温度の過熱を抑えることをお勧めします。
その際はティッシュペーパーに皺が寄らないように注意しましょう。
また解像度もあまり細かくしない方がかえってきれいに仕上がることがあります。
鏡の彫刻でよく失敗するのが、表のガラス面側に彫ってそれが反射して文字がダブって見えるという例があります。鏡の場合は裏面からレーザーを当てるのが鉄則のようです。
円筒状のガラスにはロータリーアタッチメントを使用
次の写真の装置は、ロータリーアタッチメントです。グラスやコップ、ボトルなど円筒状のものにもロータリーアタッチメントを使用すると、レーザー彫刻の送り軸に合わせてロータリーが回転するので、円筒状のガラス全周に細かい模様を彫刻することが出来ます。
なお、ZING16にはロータリーアタッチメントが設置できません。ロータリーアタッチメントが設置できるレーザー彫刻機は、ZING24以上の上位機種からとなります。(ロータリーアタッチメント対応機種:ZING24/Fusion Edge12/Fusion Edge24/Fusion Pro32/Fusion Pro48)
ロータリーアタッチメントの使用方法は簡単です。レーザー彫刻機本体にセットし、モータの電源ケーブルを本体に接続します。円筒の形状に合わせて2か所あるローラーの幅を調整し、彫刻したい材料を乗せるだけです。
ローラー幅の調整(高さ)を2か所それぞれ独立して行うことができるので、次の写真のように上下で直径が異なるガラスでも水平に回転させられるので、彫刻を安定して行うことができます。
ガラス製品にレーザー彫刻するときの注意点
ガラス製品をレーザー彫刻するときに注意したいことは、ガラスごとに組成が異なりますから、レーザーパワー、送りスピードを対象製品ごとに調整する必要があるということです。
また、高級なクリスタル製品ほど彫刻するのが難しく、逆を言えば「百均」などで売っているグラスなどは簡単に彫刻できます。
ワインボトルにも彫刻が出来ますが、レーザー彫刻で熱が出ます。ワインボトルの中身がビンテージモノなど高価なものは、「レーザーの影響で味が変わったんじゃないか」とクレームがつく恐れもあることにご注意ください。
当社にて、レーザー彫刻機をご購入いただいた方には、ガラス製品を彫刻するノウハウをご提供しています。お気軽にご相談ください。